釣友から渓流釣行のお誘い電話。そこそこハイテンションです。
「イワナが絶対居る場所があるから!!!」
メンバー3名、9時出発で東北道を北上します。道中でも案内人はハイテンション。その話しを要約すると。
もし、僕が同じ経験をして、その話を伝達するとしたら、
「1バイトのみで撃沈だったよ」
の一言で終わってしまうのですが、僕はマイナス思考が過ぎるでしょうか…。
現着し遊漁券を買ったところでお昼時です。
酸辣湯麺(スーラータンメン)なるものを初経験。なかなか美味しかったですよ。
そして釣り場へ向かいます。落石が目立つちょっと怖い荒れた林道を登ると先行者達のクルマがポチポチ。じつはC&R区間とのことで秘境っぽい景観ながらフライ・ルアーアングラーでそこそこ賑わってました。
僕の目には「予想以上に落差のある本格的な山岳渓流」に写りました。普段は沼地で釣りをしてるので、釣り場に立ち、目線より上に水面があるのは不思議な世界。
慣れない釣り場に苦労しながら滝壺の横でなんとかイワナを掛けることに成功。
この写真を撮りイワナをリリースし同行者達を追い掛けます。いくつかの急斜面を苦労して登るも姿は見えず。太公望達はサッサと釣り進んでしまったようです。
なんとか追いつこうと速度を上げると心拍数が上昇したところで持病の喘息の発作が…。じつはこの夏、病状が思わしくなく病院で点滴を受けること3回。無理はできません。
しかもこの先は並行する林道が急な登り。うかつに進むとリタイヤするのも困難な感じです。安全第一で入渓ポイントまで戻ることにします。
登ってきた川を下りますがシンドイです。道路に這い上がれそうな場所を見つけショートカットしたのがいけなかった。なんとかクリアするも発作が本格化して座り込んでしまいました。こんなとこクマに襲われたら勝ち目がありません。ぃゃ、ベストコンディションでも勝てる気はしませんが…。
「釣りができないなら死んだほうがマシですよ、ワハハハ、ハ!」なんて言ったこともありますが、神様は人間に「死にたくない」とプログラミングしていることを実感します。もはや、釣りなんてどうでもよくなってしまいました。
でも、まぁ、懲りないもんでして、なんとか駐車SPまで戻り、しばらく安静にしてたら発作は収まり、その辺をちょっと釣ってもいい気分になりました。
「ボコボコにライズしてたらどうしましょう!」と川を覗きこみ込みますが、お手軽に見える範囲でそんなことはないですわな。
再入渓したところで同じ過ちの繰り返しになる確率98.2%でしょう。おとなしく太公望達の帰還を待つことにします。ドアが開かないクルマの横で待つこと2時間。これが暇で長かったなぁ…。
開き直って道路で大の字になり昼寝してると、トコっ!トコっ!トコっと足音が聞こえます。
ようやく帰ってきてくれましたか。ムクっと起き上がり足音の方向を見ると、道路を歩く見知らぬアングラー2人組。その人達、復活したゾンビを見て驚くがごとく半ば引き攣った表情で
「こ、こ、こんにちわ…」
こちらも困惑し、返す言葉で「ここ…、こ、こんにちわ…」
心身共にかなりヤラれてしまった釣行でした。
帰り道、宇都宮餃子に癒してもらいました。
なっていたかもしれません。私も喘息でしてあの苦しさはまさに地獄
気をつけてください。肴は綺麗な魚連れてよかったですね。
ぃゃマジでお供え物の可能性ありましたよ。それをきっかけにその場所が釣り禁止にでもなったら死んでも死にきれないので注意しないと。
結局、入渓地点が一番釣れたなんてことありますよね。
規模の小さな人の多い渓流のようなので、戻って昼寝が正解だったかも。
今後険しい山の釣りは自重するようにしますよ。