一か月ぶりのリザーバー。前回は小バスばかりでパっとしなかったけど今日はどうかな?
エントリポイントのシャローエリアはウイードがこの一ヶ月ですくすくと成長した様子。フィンに絡まりとっても釣りづらいです。で、早々に切り上げ、ちょい沖まで進み、ストラクチャーを狙うとバフっとバイト。
その音から良型の予感がありました。下へ下へとラインは引き込まれロッドティップが水面に突き刺さります。障害物に巻かれぬようドラグ調整とロッド操作で対応。
ググっとロッドが満月に曲がる瞬間、魚が向きを変えラインテンションがスっと抜ける一瞬、バレないか緊張すると共に手応えを堪能します。
なんでしょう、このスリルと面白さ。
そしてキャッチした魚体の素晴らしいこと。ズッシリ重く色艶キレイ。見事なコンディションの40upです。
その10分後「もう出ないだろう」フライをピックアップしようと思ったその刹那、地味ながらパフっとこれまた良型の予感がする捕食音。波紋は小さくても吸い込む容量が違うんですよね。アワセるとこれまた凄い手応えです。
そしてまたもや見事な魚体。傷ひとつない綺麗なバスとは正にこのこと。
朝のサービスタイムは早々に終了。もはや真夏。朝の7時で日差しは強烈、しかもバイトが無いと人間のほうがシェードに逃げ込みます。
岩盤の日影に入るとひんやり涼しげ。日向とは雲泥の差で快適です。バスも同じくここに避難してると思いきやノーバイト。
次に逃げ込むは木陰。今日の水位で木のオーバーハングの下に潜り込めるのはフローターの特権です。木漏れ日のなかサイドキャストで枝をかわしバイトを待つのは風情があります。しかしここでもノーバイト…。
もう、すっかりサマーパターンで日中のフラデバは厳しい感じ。でも、上陸して昼寝するのも暑そうです。とりあえず快適なここから動きたくないし…。日影でうだうだと無駄に時間を過ごします。
天に願いが通じたのか?空が雲で覆われました。上陸して本格的に休憩しましょう。エントリポイントへ戻るべくフィンで漕ぎます。
上陸目的の移動中でもキャストはしたくなるものです。雑なプレゼンテーションでトローリング気味に攻めたポッパーにまさかのバイト!殺気が抜けると釣れる法則。
キャッチしたバスは体高だけなら40upと見間違う重量級の35cm。オスのカラフトマスみたいな奇妙ともいえる魚体でした。
2時間のお昼寝休憩を経て午後の部開始。
空はいい感じに曇ってます。しかし気になるのは山の向こうからゴロゴロと聞こえる重低音。
雷雲はかなり遠そうですが、天候の急変も考慮して、すぐ避難できる近場のウイードエリアを攻めてみます。
フラデバってウイードを攻めやすそうに見えますが、じつはフライラインとリーダーの繋ぎ目が絡んで意外とやりづらいんですよね。ルアーのようにロッドを立てても、フライラインは重さで垂れ下がるわけですし。あと、愛用してるリバレイのフィン、以前も書きましたが、バックルがやたらウイードを噛むのも困りもの。
対策としてある程度距離をとり、ウイードエリアの縁を攻めてみます。じつはもっと奥のポケットが気になるのですが、難しいことは避け、攻め易さを重視してみました。
うまい具合にヒット。ウイードに巻かれロッドを豪快に曲げてのファイト。でも魚の躍動感はスポイルされちゃいますよね。
次に出たのは良さそうなサイズ。今度は巻かれぬよう全力で沖に漕いでからファイトします。すると下に潜る潜る。良型を確信。今日はバスの引きを堪能できます。とっても楽しいんですけど!
爆釣というわけではありませんが、釣れればコンディション良好なのがいいじゃないですかっ!
山の向こうのゴロゴロ音は遠ざかってる様子。天気は大丈夫そうです。しかし、どんよりした雲が薄くなり、明るくなる空に反比例して水面のザワザワ感は減少傾向。バスのサイズも下がってきました。ここまでは釣れれば良型だったので30cmが妙に小さく感じてしまいます。
そして適度に吹いてた風も収まり、水のぬるさも目立ってきました。気が付けば水面はシーンと静まり返り、なんか夕マズメを前にして一段落しちゃった感じです。経験的にこの後は釣れないだろうと判断、というか、イソップ童話のキツネのごとく勝手に決めつけ、撤収作業に入るのでした。
帰路、随所で路面に水たまりを目撃しました。大気が不安定ながら一滴の雨にも降られず、むしろ雲が真夏の太陽を遮ってくれたラッキーな一日。
20代の若者が反応しなかったせいか数は伸びなかったものの、ファイトは十二分に楽しめ大満足な釣行でした。