心身ともに蒸発してしまいそうなあまりにも暑すぎる残暑が続きますが、氷点下のアメマス釣りでも観て涼しい気分になるのは如何でしょうか?
にっぽん釣りの旅。知人から「面白いよ」といわれ「観たいなぁ〜」と思いつつも忘れて早数年。いつのまにかNHK番組コレクションとして17本がYouTubeに公開されていたんですね。
なるほど面白いです。何故面白いか考えるに、無理やり面白くしようとする無駄な演出がないから楽しく観れるのだと思います。リアルな釣果と地味なテンション。アプローチは色々あると思いますが、これは釣り番組のひとつの正解パターンなのではないでしょうか?
24分は民放の30分枠。地上波でやってる二大メーカーの釣り番組と同じ尺です。先週はそれぞれシイラとバスだったので両方見たのですが、相変わらず演出が好みじゃないです。
ダイワのほうは村越正海のソルトルアーものなので期待しちゃったぶんだけ落胆が大きかった。複数のアングラーが登場。船上でワイワイ、ガヤガヤ。これ、僕の感覚だと芸能人や女の子に許された特権であって、村越正海ならまだしも、肩書が「茨城県、神奈川県で活躍するアングラーです」ってオッサンにやらせるにはあまりにハードルが高過ぎる。画面の向こう側だけ盛り上がっていて、これなら新橋で酔っ払いをみてたほうが面白いとさえ思えてくる。
画面の向こう側と視聴者側の温度差。これが顕著に表れるのが鮎などのトーナメントもので、どこぞの知らぬ○○県の△△さんと□□県の××さん、どっちが勝とうが全然興味がわかないし、まったく感情移入もできない。もう、勝手にやっててくれよの世界である。
シマノのほうは最近めっきり減ったバス釣り。年に数回しかやらなくなくなったバス釣り。それなのに、ベイトフィネスの宣伝を何回もみせられてる印象を受けてしまう。釣り具メーカーのスポンサーで成り立ってる番組なのは観てるこっちも重々承知。べつに宣伝自体は全然OKと思うけど、こんな演出でいいのでしょうか?
今回は スプーキーな見えバス → スピニングでラインブレイク → そこでベイトフィネス! って台本でした。ヤラセやステマに過敏な時代に、こんな演出でいいのでしょうか? 「これで野池の釣りも変わるよね」とか、広大なリザーバーに大きなバスボート浮かべたバスプロに言われてもあんま実感湧かないよなぁ。いま頻繁にCMやってるダイヤモンドコート・フライパンのほうがよっぽど心に響くんですが…。
どうせならもっと正々堂々と宣伝してほしい。リールやロッドを売りたかったらメーカーのエンジニアに語らせたらどうだろう。開発は真面目にやってるはずだし、実際、日本の釣り具の性能は世界一としか思えない。「高性能なリールを開発したので買って下さい」とハッキリ言えばいいじゃないか。
話戻ってにっぽん釣りの旅。地上波でなくBS、しかも天下の放送協会だからできた番組とも思えます。担当してる放送作家さんは釣りにあまり詳しくないようで「アタリ」の意味わかってんの?とツッコミたくなるナレーションが入ったりもしますが、意味不明な痛い和製英語を並べるよりよっぽど好印象なのです。
釣り番組って演出が過剰になればなるほど
観てるコッチは冷めてくるんですよねぇ。
日本釣りの旅も見ています。釣果より釣りを楽しんでいる人を映した番組ですね。
つり番組全体の半数近くバス関係なのが意外です。【関東ではボーズの事もあります。釣れて無いですね】