びっくりしました。フライの雑誌が無謀にも「ブラックバス/ブルーギルのフライフィッシング特集」をやるそうです。FlyFisher誌がバスを特集した時もびっくりしましたが季節外れのオフシーズンでした。ところがですよ、あらゆる釣りがベストシーズンの真っ最中に出版するらしいです。だ、だ、だだだだだ、大丈夫なんですか。他人事ながら心配になってしまいます。
僕は普段、FlyFisher誌を買いませんが、バス特集はもちろん購入。しかしですよ、ほぼ毎号買ってる僕のフライ仲間、だいたい買ってるフライ仲間、2名ともに、バス特集の号は買わなかったと言います。僕は思いました「フライ誌にバスを載せても負のオーラしか出さない」、「極一部のマニアを相手にすると常連客を失う」……と。
ありがたいことです。フライの雑誌社CEO 兼 エディター 兼 フィールドテスター氏から「次号でバス/ギルのフライフィッシング特集やるんですが、ご参加いただけませんか。」とお誘いを受けました。快諾し、やり取りするうちに、河口湖で一緒に釣りすることになりました。ちなみに著名人が誌面用に釣りする「取材」なんてたいそうなモンでなく、単なるプライベート釣行ですので誤解のないように。
基本的に釣りで高速道路は使わないことにしています。理由は金が掛かるから。しかし、さすがに河口湖は遠い。ETC深夜割引を利用すべく4時直前にIC入り。夜明け前の高速を走ります。季節外れの寒さで暖房ON。ドシャ降り。tenki.jpの雨雲予測によると8時過ぎには止みそうなので、途中の談合坂で仮眠し時間調整します。現地まで行っちゃったら寒くて寝れないとの判断です。
河口湖に来るのは2016年以来です。その前は2010年。そんな超スローペース。間隔が開くのは、BIGバスの可能性を感じながらも「けっきょく観光地だよなぁ、釣りに来る場所じゃない」って感じで、あまり良い印象ならないからです。釣れないバスを諦めドライフライでハスを狙うと、ウェイクボードで魚が蹴散らされ、腸が煮えくり返るフィールド。もう、当分来なくていいや。でもな、BIGバスは居るんだよな……。
CEO氏は子供の頃から河口湖に慣れ親しむフライアングラー。今日は釣り場を案内して頂く予定。しかし、到着は昼頃になるとのことで、事前に狙い所を教えてもらいました。その情報を頼りに朝8時半からキャスト開始。季節外れの気温1桁。とにかく寒い。魚っ気がない。バイトもない。もちろん釣れない。早くも心が折れてきました。
この気温で風表は辛い。体が冷えてきたのでクルマで移動。後でわかったのですが、CEO氏、その友人と、ちょうど入れ違いになってしまいました。
湖畔をぐるっとクルマで回り、要所で竿を出してみます。クリアウォーターなので水面が穏やかな風裏はかなりの水深まで見えます。この気温のせいかベイトっ気なし。偶に魚影を見るも鯉ばかり。観光用ボート桟橋の近くで良形の似鯉を見つけるも、桟橋は釣り禁止なのでその近くも躊躇します。
湖畔観察を終えて当初の予定だった集合ポイントに戻ると、CEO氏と、その友人が絶賛キャスティング中。しかし釣果はまだのようです。
CEO氏から改めて河口湖を説明してもらいます。釣り場で直に聞く情報は、事前の電話やSNSの情報と雲泥の差があります。やっぱ机上の情報ってダメだよなぁ。
地形、底質、湖流、ベイト、むむむむ、なるほどなるほど、見えてきたぞ。じつはフローターで通ったリザーバーと同じなのではないか。さらには霞で得た知識も活かせるのではないか。だって相手はバスなんだもん。
CEO氏はトラウトは当然として近場のオイカワからソルトの青物まで、知識の幅は広大ながら、基本は真っ当なフライマン。なのでバスはそんなに詳しくない。
こちらはバス一筋20年。先に釣らせて頂きました。
(自称)プロですから。チャンスはそうそう逃さないぞ。他の魚の釣り方はあんま知らないけど……。
CEO氏から「今日の状況でよく釣りましたね」と褒めて頂きました。
大好きなバスを釣って人から褒めてもらう。こんな嬉しいことはない。
今まで河口湖でバスを釣ったことはあるけど、こんなにバスフィッシングらしいシチュエーションで、こんなにコンディションのいい個体に出会ったのは初めてです。これは記憶に残る1匹になりますわー。
でもチャンスは一瞬。今どきのバスフィッシング、そうそう連発しませんね。その後2時間何事も起こらず。しかし1匹釣った後だから耐えられる。河口湖バスフィッシングの実態を把握した気になってるから耐えられる。
そしてチャンス到来。岸沿いをふらふら回遊する個体を発見。キャストしたフローティングミノーを興味津々で見つめてます。喰ってお願い……。
バイトまで持ち込むものの、活性はさほど高くないようで甘噛み。フッキングしません。
しかし、ササっと逃げずに、まだウロウロしてます。これ、まだチャンスあるやつ!
沈むフライでフォローを入れゲットしました。全長は普通サイズながら、まるまる太った満足できる1匹。
その10数分後
CEO氏もヒットしました。
時合来たのか?
水通しのいい狩り場を回遊してくるバスのコンディションが良いのは何処のフィールドも同じ。見事な魚体です。
惜しむらくはファイトするポイントが水深数10cmしかないフラットなドシャローのせいか、サイズとコンディションのわりに引かない印象。この透明度ならもっとスピードを出せると思うのだけど。
この服装から当日の寒さが伝わるでしょうか?
お喋りを経て18時で解散。
河口湖ってこんなにいいバスフィールドだったんだ。寒くない普通の日に改めて来たい。自己最高55cmを更新する可能性のある湖。そんな気持ちになるホットな1日でした。
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素晴らしいです。
カスミでこんなにキレイなバスは中々釣れないですよね。
霞は観光客がほぼ居ないので釣りに集中できるのと、牧歌的な雰囲気が大好きですが、やっぱ水質なんですかねぇ。
うちも家族でGWに行ったのですが、低気圧が過ぎた後でまだ強風が残り、まともな釣りになりませんでした。
エサ釣りで夕方、子供たちがギルとニゴイなど釣りましたが、まだ魚が寄ってない感じはしてました。
水位も例年通りぐらいあるようなので、今年はちょっと難しいのかなと思ってます。
また近いうちに行ってこようと思ってます。
うじゃうじゃハスが居たのはあの頃だけだったようですよ。
河口湖の湖畔で一晩テント泊まりで頑張りましたが、寒くて足を攣りました。
かろうじて1匹釣れましたが、釣れるまでは寒くて辛かった〜
今週は寒くて、辛かったと思いますが、良く頑張りましたね、脱帽します。
初めまして書込みありがとうございます。フラデバ面白いでしょ!
羽ぴょんさん>
気温より水温のほうが高かったです。じつは当日、テント泊してる鯉釣り師が居て、上には上がいるなぁと驚いてました。