梅雨空の霞水系。今年は初となるポイントを選択してみました。葦を背景にマッディな水面。画像的には何処でも変わり映えない霞でありますが。
「こんなに浅かったかな?」フィンで底を擦りながらエントリすると泥色に湿った葦の根本が顔を出しています。短時間で減水したようです。霞ではよくあること。
ワタカの産卵
進行方向の水面が騒がしいので期待を膨らませ全力で漕ぎます。接近するとワタカのスポーニングであることが判明。
何度も書いてますが霞水系にはワタカという魚がうじゃうじゃ居ます。産卵期は梅雨時の今で、葦の根本にバシャバシャと卵を産み付けます。そしてこのワタカという魚、関東ではあらゆる釣り師から完全に無視されまったく話題になりません。一般の皆さんは眼中にないから見えないし名前すら知らないと思います。多摩川のマルタのようにN〇Kがダー〇ィンが来たの題材にする可能性も限りなくゼロに近いと思われます。
そして僕もワタカを無視して進みます。だってワタカが産卵で叩いている近辺はバスが釣れた試しがないんだもん。
「ワタカが居ていいですね!釣ってみたいです!」との意見を頂く事もあります。夢を壊すようで申し訳ありませんが、特定の状況を除き30cmのワタカを釣るより12cmのオイカワを狙ったほうがゲーム性は高いと思います。特定の状況というのは水棲昆虫のハッチにジュボジュボとライズする時です。これはエキサイチングですが滅多にないレア・イベントです。
通常、専門に狙うとヨロヨロと餌を求めて泳ぐ個体をドライフライやニンフで釣るようになりますが、なんか、イマイチ、FFM魂に火が付かない釣りになります。あまりに平和過ぎて2〜3匹で飽きるんですよね。
そんなこんなでワタカ君達はスルーするわけですが、いくら漕いでもワタカばかり、行けども行けどもワタカばかり、どんだけ居るんだよ! あったまキタのでポッパーで攻撃すると、たまに反撃してきます。ガード付きB10S#2ではフッキングしないのでフォームフライに替えると無反応。産卵ワタカはこんな感じです。
エントリーPから下流側を1時間半かけぐるっと回り戻ってきました。今度は上流側に行ってみます。橋の下の好ポイントでようやくバスの反応!
いやぁ釣れて良かったです。ここまでが長く感じました。スポーニング時期のフック痕だらけのバスと一変し、とてもコンディションの良いバスでした。
上流側も1時間半かけぐるっと回りましたが結局バスの反応はさっきの1回のみ。追い打ち掛けるようにカフェラテの泡のような茶色い農排水が流れ込みマッディ慣れしたさすがの私も気持ち悪し。状況が悪い時に来たようです。日を改めてリベンジしましょう。
クルマで移動します。
移動先も減水してます。風がちょっと強くて移動は失敗に思えましたが、風裏を攻めると元気にバスが飛び出し一安心です。
日中の釣れない時間帯ながら梅雨空が味方してなかなか好釣。このバス、古傷が痛々しいけど引きは良かったです。
しばらくすると、偏光グラス越しに良型とわかるバイト!そして確かな手応えです。
ズッシリ重い45cmでした。
口に真新しい傷はなく尻尾も切れてません。これからも釣られないでね。(俺除く)
その後、エントリPへ戻るべく折り返すと水が悪く小バス2匹追加で上陸。
1時間少々仮眠し時計は17時近く。夕マズメはどうしましょうか? 風はやや強めで風向きもイマイチ。今日はいいバスも釣れたし、すっかり乾いたフローターを畳みそのまま撤収したのでした。
↓の動画も見て下さいね。
スマホはこちらからが見やすいです→youtu.be/uogKyI51oAU
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