最重要釣り道具である愛車も6年で走行距離72930Kmに達しました。保障も切れたし釣友SEKOさんの粋な計らいでお店のガレージを借り自分でオイル交換をやってみました。旧MINIに乗ってた頃はオイルはもとよりラバーコーンとショックアブソーバーの交換までやったくらいで元々クルマDIYは好きなんです。
旧MINIはクラッシックカーなのでDIYが容易でしたが近代カーはやっかいです。オイル下抜き&エレメント交換となるとクルマの下に潜り込まないと不可能です。SEKOさんお手製のスロープに前輪を乗り上げて空間を確保します。
面倒くさいことに樹脂製のアンダーカバーを外す必要があります。作業にはトルクスレンチが必要ですがSEKOさんにお借りしました。
普段は見れないクルマの下回りを見るのは面白いです。なんだかギアボックスのドライブシャフト部からミッションオイルがにじみ出ているのが気になるのでSEKOさんにも見てもらったけど問題ないレベルってことで生暖かく見守ることにしました。
ドレンボルトはオイルパン後方側にあります。
超電光石火の早業でスパッと外せば手は汚れない…、なんてのは不可能なので手袋をします。軍手は熱いオイルが染み込むと、あっちっちになるのでゴム手が良いとのこと。SEKOさんから世界に誇るオカモトの極薄使い捨てゴム手袋を頂き作業しました。
オイルが抜けるまで暫し休憩。
オイルエレメントはオイルパン前方側、電動ファンとの隙間にあります。ファンのハーネスが邪魔ですがワンタッチで外れます。
旧MINIの時はドライバーを突き刺して回しましたがPOLO GTIではスペース的に無理です。専用レンチがないと不可能とさえ思えます。SEKOさんがトゥーランに乗ってることもあり必要な工具が一通りあってホントに助かりました。
エレメントを外すと、志村けんが口を半開きにして飲み物をダバぁ〜とこぼす芸のごとくオイルが落ちてくるので注意が必要です。
エレメントとワッシャーは新品と交換。なんと!フォルクスワーゲンはドレンボルトごと交換する方式で、アルミ製ワッシャーがボルトから外れない構造になっています。
マヌケな作業員がワッシャーを付け忘れたり、なめたボルトの再利用防止には合理的な設計と思いますが、几帳面な日本人の感覚としては「なんじゃこれ!?」の領域です。これが輸入車の面白い所でもあり困った所でもあります。
SEKOさんはアルミ製ワッシャーを分解排除し、よくある銅製のタイプに替えているとのこと。分解が少々やっかいなので持ち合わせと物々交換させて頂きました。ちなみにエレメントも仕事でVW店に行く機会に買っておいてもらったものです。ホント何から何までお世話になりました。
オイルはSEKOさんが買い置きしている GULF No.1 PRO 5W-40 全化学合成油を必要量購入。
オイル量ですが、簡単にググっただけではなかなか見つからず「常識的に4リッター弱だろっ」のノリで、まず3リットル入れ、その先はディップスティックで調べつつ0.2リットル単位で継ぎ足したところ…。
あれ?まだ入る、え?まだ入るの…。エンジンを軽く回し安定するまで待ち、なんだかんだ4.4リットル入れた後もチビチビ足して微調整しました。こんなに入っていいのかしら?まぁ、ディップスティックは嘘つかないから大丈夫なんだろう。
帰宅後、なにかにつけて「VWサービス工場行け!」でお馴染みの、オー○メカニック誌の「信頼できるショップに相談しよう!」と同じくらい不親切と勝手に決めつけスルーしていた車体付属サービスマニュアルをよくよく見ると、テクニカルデータの項目にちゃんと「約4.5リットル」と明記されていました。やっぱ最初に見るべきはマニュアルなんだと反省したのでした。
オイルの滲みは様子見で良いと思います。
治すのがベストでしょうが費用対効果もあるのでもし治すならドライブシャフトブーツを交換するときに一緒にやるのが良いと思います。
距離が進むと人間と同じであちこちのガタと付き合いつつ維持する感じでしょうかね。
多分、ドライブシャフトの付け根のオイルシールだけど少量の滲みは場所の特定が厄介みたいです。
漏れが酷くなった時かドライブシャフトブーツの交換時で問題なさそうです。
外車はシール関係が弱いですよね。
ちなみにオイルの粘度が上がったせいか?単なるプラシーボ効果なのか?エンジンが静かになったように感じています。燃費は変化なしです。
10万Km以上乗りましたよ!
ただ、長期間使ったオイルは粘度が落ちているので新油の分は静粛性が上がっているかも知れません。
しかし、下が5Wなので粘度は純正オイルと変わらないと思います。
私が今までにオイル交換で凄いと思ったのは「非ニュートン粘弾性」のオイルだけです。