トラウトが居るわけでもない霞水系でフライやってると珍しがって声をかけてくれる人が偶にいる。「どお、釣れるかい?」いやぁ、なかなか釣れてくれないですよ。「そうだろ、最近じゃブルーギルも減ったからなぁ。」と話す謎のおじさん、なんでも村田基と同級生とのこと。ほんとか?
私があまりに釣れてないのに同情してか。「餌用に捕まえたザリガニとエビがあるから付けてみるかぃ?」と提案してくれたけど。いやぁ、偽物で釣らないと満足できない体になってるから潔く撃沈しますよ。と丁重にお断りしておきました。「そうかい、キャットフィッシュなら直に釣れるよ。」本湖は凄いらしいけど川にも入ってきているんですかね?「ああ、沢山居るよ。そこに餌ぶち込めば一発だよ。」と、私の足元を指差す。へぇ〜、ここにねぇ。と足元を覗き込む。私は表層の釣りばっかやってるので、大繁殖と評判のアメリカンキャットフィッシュとあまり縁がないのだ。
「ちょっとやってみるよ。直に釣れるよ。」と、謎のおじさんは車から竿と餌が入ったバケツを取り出した。仕掛けはPEの道糸にやや大きめの重りで完全な底狙い。棒浮きが付いてるけどアタリを取るというより単なる目印みたい。アタリはロッドに大きく出るから簡単に解かるらしい。慣れた手付きでエビをつけ糸を垂らす。「直に喰うよ。」…「ほら来た。」ロッドが大きく曲がっている。ビ、ビ、ビ、ビックリ。カップラーメンが出来るより早いじゃないか!凄いですねぇ。ホントに直ぐ釣れましたねぇ。妙に感心するワタシでした。掛かったのは40upのキャットフィッシュ。なかなかのファイターである。間近で見るの初めて。顔は日本ナマズと大差ないけど尾ひれがナマズというより普通の魚のそれみたい。
「次はもっと大きいのを狙ってみるよ。」慣れた手付きでザリガニを剥き身にする。「そのまま付けてもなかなか釣れないんだよ、剥き身にしないと。」へぇ〜。餌を見つけるのに臭覚の要素が大きい魚のようです。「また直に喰うよ。」…「ほら来た。」ロッドが大きく曲がっている。ビ、ビ、ビ、ビックリ。ここは釣堀だったのか?「中の小って感じのしか釣れないな。」もっと大きいのを見せたかったようですが、それでも、ものの数分で40upが連発するのだから驚きである。「もう飽きたからやめよ。」2投で2ヒット。ヒット率100%脅威の世界!を見せてくれた謎のおじさんは去っていった。喰わせるまでのプロセスにあまり面白みがあるとは思えないけど手軽に引きを味わいたいならお勧めの釣りですね。
キャットフィッシュムービー(AVIファイル5.8Mbyte重いです)公開終了
懸命な皆さんはもうお気づきと思うが積極的にフライに食いつく魚では無さそうだ。しかし釣りに絶対は無い。あるのは確率である。幸い魚影は濃そうなので、確立の低さも魚影がカバーしてくれるだろう。情報を素直に解釈すると。
なんて作戦が考えられる。1.はバイクや自転車が当然のごとく沈んでる(^^;霞水系では根掛り必至。2.のほうがピンポイント的に攻められるぶん根掛りは減るだろう。第3に山上湖のトラウトFFで流行ったらしい、F氏の××なる釣法があるが自己破産が恐い(。o゚) ☆バキッヽ(-_-;) 脱線しました。あれは底を狙うというわけではないみたいですしね。話が戻って、物分りのいい読者の皆さんは共感して頂けると思うが、ポッパーにバスが飛びつくかもしれないこのシーズンにベタ底狙いの釣りをやる気になれないのである。だって、だってですよ。マーカーを見ながらアタリを待つすぐ横を50upのバスが回遊してるかも知れないじゃないですか。私の心がねじ曲がってるのか?マッディウォーターは水中がよく見えないので、ますます妄想の世界にのめり込んでしまう。ヒット率100%脅威の世界!を見せてくれた謎のおじさんが去ったあと、私はいつもの妄想モードに戻り、ポッパーを投げ続けて撃沈しましたとさ。(^^;いや、何が何でもバスを釣りたいんじゃなくて魚種は何でもいいのですよ。ただ、この季節は水面に誘い出して釣りたいだけで。ブツブツ…。ポッパーでバスが釣れるシーズンが終わったらチャレンジしてみますかね。
その後、陸っぱりからのルースニング、フローターからのシンキングラインで普通に釣れるようになりました。
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